更新:2021/06/23
山の危険生物「蜂(ハチ)」の対処法
山の危険生物「蜂(ハチ)」について詳しく書いていきます。
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山の危険生物「蛇」の記事はこちら→
動画
蜂の種類
日本国内には数多くの蜂がいますが、危険な蜂はスズメバチとアシナガバチです。
トレラン・登山で頻繁に現れるのはスズメバチ。その習性と対策を記事にしました。
蜂の生態・習性
蜂、 山の蜂は木の上だけでなく、木の根っこに巣を作ることもあります。
知らずに蹴らないように注意しましょう。
まずは偵察部隊の蜂1、2匹が頭の上をクルクルと巡回しながら付いてきます。
ここで、手で追い払ってはいけません。
敵と認識して反撃されてしまいます。
姿勢を低めにして、速足で進みましょう。
5分、10分は付いてくるかもしれませんが、巣から一定以上離れた距離になると、いなくなります。
黒い物を攻撃する習性がありますが、白い衣服や帽子でも、やはり蜂は近づいてきます。
刺されにくくなるので、肌の露出も極力避けた方がよいでしょう。
もし蜂に刺されたら
通常は刺されても、痛みと腫れだけで済みますが、問題は蜂毒アレルギー。
呼吸困難などアナフィラキシーを引き起こし、さいあく死に至るケースもあります。国内では毎年20人くらい蜂毒アレルギーで亡くなっています。
特に短期間に2回刺されると発生しやすいと言われます。
危険な蜂は、スズメバチとアシナガバチです。
ミツバチの場合は毒針が刺さった状態になっているので、まずは取り除きます。
スズメバチ、アシナガバチの場合は、ポイズンリムーバーがあれば、使用して毒を吸い出します。
虫刺されの薬があれば塗ります。湿布などで冷やすと痛みを緩和することができます。
刺された患部を持ち上げると、腫れを抑えることができます。
念のため、下山後は病院で診察をうけましょう。
蜂の発生時期
蜂の発生時期は3~11月で、特に8月が多いです。
10、11月の秋にも多少現れます。
冬場はほぼいませんが、越冬するものもいます。
主に日中に活動します。
蜂毒アレルギーの検査
心配な人は、事前に自分が蜂毒アレルギーかどうかを病院で調べることができます。
もし、蜂毒アレルギーだった場合は、アナフィラキシーショックを抑える自己注射薬を外出時には持って行きます。
番外「アブ、ブヨ」
蜂では無いですが、山には「アブ、ブヨ」も多くいます。
山にいるアブはしつこく追いかけてきます。
アブは毒針ではなく、口で噛み血を吸います。
動く物、熱の発する物に反応する習性があるので、速やかに通過しましょう。
蜂とは違い毒は無いので、アレルギーショックはありませんが、対処方法は同じです。
ポイズンリムーバーで毒抜きし、冷やします。