秋に開催される「位山トレイル」のコースでもある位山-川上岳縦走を紹介します。
もちろん位山登山だけでも十分楽しめると思います。
【登山・トレイル日記】
「秋の縦走」2018/11/15|「真夏の縦走」2018/8/4|「初夏の位山」2018/6/7
■アクセス
位山の登山口はモンデウススキー場です。
[車の場合]
名古屋からは、東海北陸自動車道もしくは、41号を北上して約2時間半です。
[電車の場合]
特急電車ワイドビューひだで高山駅まで行き、そこから1つ前の「飛騨一ノ宮駅」に戻ります。
駅からバス等は出ていないので、タクシー(約10分)もしくは徒歩(約40分)でスキー場まで行きます。
川上岳の登山口へは、下呂市の飛騨萩原駅からタクシー(約30分)で行けます。
■位山の特徴
飛騨高地の中央にあるの標高1,529mの山。
一宮水無神社の神体であり、パワースポットと言われています。日本二百名山です。
■川上岳の特徴
下呂市と高山市にまたがる標高1,625mの山。
頂上は晴れていれば、360度の展望が楽しめます。
伝説によると昔、位山には男の神が住み、川上岳、船山には女の神がいて2人とも心惹かれて競争し勝った川上岳の女神が位山の男神の妻となったという。(Wikipediaより抜粋)
■位山山頂へのルート
位山山頂へのルートは3つあります。
・位山遊歩道
一番オーソドックスなルートです。
センターハウスから見て、やや右手に進んだところに、登山口の看板があります。
・位山巨石群登山道(ダナ平林道)
途中まで車で行くことができます。少し荒れているので、車の底を擦る可能性はあります。。
・苅安林道
位山トレイルのコースでもあります。
比較的ゆるやかな道が続きますが、最後の1Kで急こう配の登山道が待っています。
※感覚的このルートが熊の発生率が高い気がするので、一人で行くときは注意しましょう。
トレイル登山記録「秋の縦走」
2018年11月15日
紅葉も期待していましたが、ほぼ全て落葉してました…。
山の紅葉は早いので、10月中までですね。
そして、寒さも想像以上に厳しかった。。
山頂付近は霧が発生しやすく、その湿気+強風で激寒!
夏は脱水症状になりそうでしたが、今回は低体温症が心配になるほどでした…。
特に手足が冷えると良くないので、厚手グローブが必要でしたね。
■服装/持ち物
Tシャツ、長袖、ナイロン製のパーカー、長タイツ、ランパン、靴下2枚履き、薄手の手袋、ネックウォーマー、帽子
・ リュック
[ザ・ノース・フェイス]Martin Wing 6 NM61526 L
・トレランシューズ
[アディダス] TRACEROCKER GUB14
・スポーツドリンク(ハイドレーション1L、500mlペットボトル1本)
・カロリーメイト、おにぎり1個、スポーツゼリー
・熊鈴、スマホ、GoPRO、現金、絆創膏、虫刺され薬、ポイズンリムーバー、ココヘリ発信機
※今回から家族の希望もあって、ココヘリに入会して、発信機を持って行きました。
登山計画を自宅もしくは登山ポストに入れ、遭難した時、本人もしくは家族がコールセンターに連絡すると、警察航空隊のヘリが向かってくれます。
https://hitococo.com/cocoheli/
■この日の天候
この日の高山市の最低気温7度、最高気温15度。
しかしこれは平地の話。
モンデウススキー場で、平地の-3度くらい、山頂で-6度くらいの感覚でしょうか。
日の出:6:27
日の入り:16:44
だいぶん日が短くなってきました。
日が暮れると、道に迷ったり、野生動物が活動を始めるので、12:30には下山を開始し、15:30には下山を完了したいところ。
■モンデウススキー場まで
車は家族が使用していたので、家から走って行くことにしました。
「位山道」という道を使うとかなりショートカットできます!
「位山道」の標石。
ここ一之宮町の位山道は2007年の発掘作業で発見され、平安時代のものと思われる石畳が続きます。
石畳の道
途中で一旦、車道に出ます。ここから数百メートルでモンデウススキー場に到着。
ドンより天気のモンデウススキー場。
■位山山頂まで
本当は、苅安林道コースで登ろうとしたのですが、間違えて、スキー場のウッドコースに向かってました(^_^;)
※苅安林道へは、牛舎の横をすり抜けていくのが正解でした…。
ただこの道、意外となだらかで、ちょうどよかったかも。
しかし、コース整備のシャベルカーが作業中だったのは想定外。。工事のおじさんに確認してから通過しました。
スキー場の頂上に到着したら、ここからが本番。山道に入っていきます。
徳川家康の名言の看板(^_^;)
台風の影響だと思いますが、根こそぎひっくり返ってる(´□`)
3日間くらいは雨は降っていないのですが、奥に進むと道はベトベト。
鏡岩。位山頂上までは、すぐそこ。
位山頂上の近くにある広場。
本当は白山連峰が見えるらしいのですが、真っ白(^_^;)
ちなみにここで、同じように川上岳に向かうおじさん遭遇。少しお話しました。
位山頂上。展望は無いです。
■川上岳山頂まで
川上岳に向かう長い道のりが始まります。
ときおり山々が綺麗に見えるところもあります。
登山道がくねくねと続きます。
見た目はそうでもないのですが、地味な急勾配アップダウンが続き、体力を奪っていきます。
かなり頑張ったけど、まだあと3.4Kもあるのかー!という感じ。
「宮の大イチイ」との分岐点。下呂方面から来た登山客とすれ違いました。
あと1.4K。
この残り1Kからも結構長く感じる…。
ついに到着!しかも丁度晴れてる!
記念撮影しているうちに、どんどん霧がかかってきました…。
下呂側の天空遊歩道。今日は時間がないのでここで引き返します。とにかく寒い…。
■下山
来た道を引き返していきます。疲労に加え、寒さもあり精神的にも弱ってくる頃…。
しかし、座って休憩した所で見えた山々の神々しい姿に少し元気をもらいました。
位山に着くと、一安心。あとは下りのみです。広場には登山客1組が休憩していました。
少し早めのペースで下ったらあっという間にスキー場の頂上。一之宮町の全景が見えます。
最後は位山トレイルのウイニングランできる直線を走ってゴール!実際にはこっからまた位山道で町まで下山します(^_^;)
今回は走行距離33K、累計高度1444mと結構過酷なトレーニングになりました!
雪が降ったら当然川上岳にはいけませんが、スノーシューズを履いて位山には行ってみたいです!
動画
トレイル登山記録「真夏の縦走」
2018年8月4日
高山のラン友さん5人で、「位山トレイル」の試走を兼ねた縦走を行いました。
この年の夏は、豪雨に猛暑と自然が猛威をふるう年でした。
家からモンデウススキー場に向かう途中に見えた一之宮町の朝日はとてもきれいでした。
まずは苅安林道を走ります。
今回は9月に開催される「位山トレイル」の練習会も兼ねているので、実際のコースである苅安林道を走ります。
ここは普段は人があまり通らない道で熊出没率高めなので一人で走る場合は特に気を付けてください。
この林道は傾斜も緩く比較的走りやすい道です。
大会はあららぎ湖を経由しますが、今回はカット。
位山の頂上を目指します。
途中で傾斜の厳しい登山道に入ります。
苦しいですが、頑張れば冷たくて美味しい「天の泉」があります。
ここから少し進むと、頂上。特に何もありませんが…。
さらに少し進むと川上岳に向かう分かれ道が現れます。
川上岳に向かうアップダウンの道
しばらくは下り道ですが、アップダウンを繰り返します。
笹が多いエリアは、足や顔に当たると少し痛いです。
あと、わかりやすいようにテーピングしてありますが、低い位置にある木の枝が頭に何度かぶつかりました…。
笹をブロックするためにサングラスをしたいけど、かけると視界が若干狭くなってテーピングを見逃しまう。。
気を付ける必要がありそうです。
時折みえる山の展望は本当にきれいで感動的です!
この道もなんだか、不思議な道で素敵ですね!
川上岳 山頂エリアに到着!
そして山頂エリアに到着。
少しだけ霞んでいましたが、360度の展望はやはりとてもきれいでした!
半面さえぎるものは無いので、暑いです…。
頂上の様子の動画です。
大会はまだまだ先に進んで、「宮の大イチイ」に向かいますが、今回はこのまま戻ります。
再び位山に向かうアップダウンの道
通常山登りは「帰り」は楽になるものですが、位山までもどるにはまた激しいアップダウンの道を進まなければなりません…。
まだ10時過ぎですが、今年の猛暑はすさまじく、どんどん体力を奪っていきます。
スポドリも多めの2.5Lあるとはいえ油断できません…。
そして、だんだん上り坂は歩きにペースになってしまいました…。
先を走るラン友さんにも完全に置いて行かれました…。
それでも何とかどうにか、位山に戻れました。
ここで、再度合流したラン友さんと少し休憩。
登山者のおじさんとも軽く挨拶。
そして、下り道に向かって再始動。
位山からモンデウススキー場へ
ここからは完全に下り坂ですし、何度か走ったコースなので、少し安心。
頂上での休憩も効いたのか、気持ち良く勢いよく下っていきます。
30分ほどで、モンデウススキー場のリフト頂上に到着。
ここまで来るとゴールは見えていますが、ここからも大変でした!
まず、ここからは日をさえぎる木が無く、直射日光直撃…。
そして、先日の大雨の影響もあり、少し大きめの土砂・石がゴロゴロしてて、走りずらい…。
さらに、ここに来て水分も切れてしまいました。
それでも何とか数十分かかって下山!ゴール!!
すぐに、自販機直行!
何本も飲みましたが、軽い熱中症…。
猛暑日の登山はなかなか手強いですね。
「山」をなめちゃいかんと、しみじみと思いました。
位山トレイル 大会に向けて
今年の記録的な猛暑ということで、2.5Lを持っていきましたが、それでも若干足りませんでした…。
大会は9月下旬なので気温はだいぶん下がっていることと、エイドがありますが、距離は今回より長いので、2Lはやはり必要そうです。
あと、しっかり塩タブレット、経口補水パウダー、パワージェルなどで、定期的に塩分補給することが重要そうです。
トレイル登山記録「初夏の位山」
2018年6月7日
4月の位山登山は雪が残っていて途中で断念していたので、今回はリベンジです!
位山に完全に雪が無くなるのは5月上旬くらいです。
まずはスキー場の頂上を目指します
6/3には、下記写真のように、ゲレンデも綺麗な緑のジュータンです。
雪が無くなると勝手に生えてくるのだから、自然の力はすごいですね!
まずは、モンデウススキー場を登っていきます。
この辺は比較的歩きやすい砂利道です。
20分くらいでスキー場の頂上にたどり着きます。
スキー場の頂上からの風景もとっても素敵です。
風景見るだけなら、ここでもう十分じゃないかと思うくらい(^_^;)
飛騨一之宮の町並みと遠くに乗鞍岳の山々が見れます。
森の中へ入っていきます
しかし、位山登山はここからが本番。
森の中へと入っていきます。
ここからは徐々に草木に囲まれ、石もごろごろしていて足場も悪くなってきます。
熊もいつ出てもおかしくない雰囲気に、初めはビビりまくりです(^_^;)
ビビっていると、突然名言看板が
「人の一生は重荷を負いて遠き坂道を行くが如し 徳川家康」
深い言葉ですね~。
もう、感慨深い気持ちになっちゃって、熊に対するビビりも薄れましたね。
巨大な大木が倒れて道を塞いでいるところもありました。
いつか撤去されるでしょうが、こういったのもアドベンチャーな気持ちになれますね。
道中には、名前の書かれた岩がいくつも見られました。
巨大な木と巨大な岩は迫力があり、日常を忘れさせてくれます。
まるで「トトロ」か「もののけ姫」に出てきそうな、壮大・雄大な自然の世界。
何百年、何千年と積み重ねられた自然ありのままの姿に感動です。
「鏡岩」ここまで来ると位山頂上はあともう一息。
前日の昼に雨が降っていたので、森の奥深いところは足場がとても悪かったです。
足が濡れない場所を探すのも一苦労。
山頂エリアに到着!
そして山頂エリアに到着。
左回りで、まずは頂上を目指します。
「御嶽山」眺望スポットは、残念ながらちょうど雲がかかっており、綺麗にみることはできませんでした。
そしてついに位山山頂 標高1529M。
ここは特に眺望はありません。
ほぼ休憩なしで登りましたが、約2時間くらいかかりました。
少し進んだところには、バイオトイレがあります。
下水も、汲み取りも不要なハイテクトイレです。
さらに奥に少し進んだところには、御神水があります。
のどが渇いていたこともあり、すごく美味しかった!
空のペットボトルも持ってくればお土産になりますよ。
ただ、冷たかったので帰り少しお腹が痛くなりました…。
川上岳(かおれだけ)へ通ずる分かれ道。
ここから、さらに倍の道のりがあるので、川上岳の頂上まで行って帰ってくるのは、一日がかりですね。
※川上岳へは下呂市からのルートもあります。
そのうち川上岳登山も行ってきます。
展望広場。誰もいません・・・。
白山連峰も、雲で見えませんでした。
ここでちょっと一休みしてから下山しました。
次回は、別ルートの「ダナ平林道」でも登ってみたいです。
装備品について
今日の装備品。
・ リュック
[ザ・ノース・フェイス]Martin Wing 6 NM61526 L
元々はウルトラマラソン用に購入したものなので6Lと小型のものです。
位山登山なら問題ないサイズです。
・トレランシューズ
[アディダス] TRACEROCKER GUB14
通常履きは26.5ですが26でちょうどよい大きさでした。
・熊鈴
飛騨高山地方は熊が多く目撃されているので、熊鈴は必須品です。
・ドリンクとカロリーメイト
低山なので、このくらいで大丈夫かと思います。
その他
今回、ガーミン、アプリYAMAPともに不調で記録が残せませんでした。
ガーミンは自動停止設定がONになっていたのが原因かな。
YAMAPはアップデート後、一回も起動していなかったので、エラーで記録が保存されませんでした。
ちょっと残念。
・9月には「飛騨位山トレイル」という大会も開催されます。
ロング(約42km)、ショート(約15km)のコースです。
飛騨位山トレイル公式サイト
よかったら参加してくださいね!